2005年11月06日

ルジマトフのすべてー努力は必ず報われるというお手本か?ー

ruzimatovどうも自分は正統派とは縁がない。東京出身だけど中日ファン、大学の学部は文学部を選んだし、テニスのコールでもなぜか必ずラフ(裏の意味)と言ってしまう正道を歩んだことがないバレーでも古典には興味が薄く、コンテンポラリーが一番好きだそういうわけで、ルジマトフのことはもちろん知ってはいたが、バレエ界のヨン様だし、ロシアのスターで古典が得意なタイプだと思い込んでいたので、まるで興味がなかった

ルジマトフに興味を持ったのはテレビのドキュメンタリー番組まず、40歳になっても演出家に転ずることなく、現役のバレエダンサーという非常にハードなトレーニングを必要とするキャリアを追求し続ける彼の真摯な姿勢を知り、共感し、尊敬の念を覚えた私は”人間努力が一番、努力をし続けることが一番美しい”と常日頃から思っているからさらに、彼が世界でもトップクラスのクラシックバレエダンサーという、音楽にたとえるとクラシック音楽におけるマエストロという地位にありながら、他のジャンルのダンスにも興味を持つだけでなく、敬意を払っているという話を聞き、非常に感心した番組でルジマトフは、タンゴに対する憧れを語っていた

ヨー・ヨー・マやクレメールでさえ、その高い音楽性を評価されているピアソラ止まりで、地場のタンゴを真剣に取り上げることはないだろう私はバッハからレッチリまで何でも聞く、バレエも好きだが海外旅行をした際の民族舞踏を見るのも同じぐらい好きだ踊りにも音楽にも序列はないと思うが、心からそう思い、実践しているクラシックの芸術家は少ないのではないだろうか

ルジマトフは立ち姿だけでも圧倒的な存在感があった”ドン・キホーテ”のグラン・パ・ド・ドゥ”ではジャンプの高さこそ普通だが、そのスタイルは独自のものだし、力強さは秀でている。素晴らしいの一言恐らく2階席からでも他のダンサーとの区別が一瞬にしてつくのではないだろうかフラメンコダンサーとの共演は残念ながらいただけなかったリバーダンスの中のフラメンコダンスにさえ及ばない、しかしフラメンコにまで挑むチャレンジ・スピリットは賞賛に値する

圧巻だったのはやはり”アルビノーニのアダージォ”肌色の布をまとい、数人のダンサーを従えて現れ、彼らに吊り上げられる姿はキリストの受難を想起させられる。その後上半身裸で肌色のレオタードのみをまとい、その苦しみを黙々と謳い上げる姿に全身が総毛立つ。バレエの枠を超えた、非常に芸術性の高い舞踏だ”ドン・キホーテ”の陽、動とは全く正反対の陰、静の世界だ、そのどちらも完璧に演じてしまえるダンサーは世界でもほとんだいないのではないか

この宗教舞踏のような世界から一転、プログラムにはないタンゴを踊りだしたのには本当に驚いた松平健が暴れん坊将軍を演じた直後に突然マツケンサンバを踊りだすぐらいのギャップがあるフラメンコと違いこのタンゴは素晴らしかったが、オバサマたちの歓声はちょっと行き過ぎでは”アルビノーニのアダージォ”にもっと拍手しろよって感じ

ルジマトフ以外で目をひいたのはまずはイーゴリ・コロプ”ばらの精”では躍動感のあるジャンプをなどテクニックの高さを披露していたし、斬新な振り付けのコンテンポラリー版”白鳥”では豊かな表現力も垣間見えた。イリーナ・ペレンとミハイル・シヴァコフの”竹取物語”は素晴らしい叙情性を堪能できた。ペレンはファジェーエフとの”海賊”では双方とも、素晴らしいテクニックも披露していた

反対にひどかったのはドロテ・ジルベールバランスを何度も崩しそうになり急いでパケットの手をとって逃れたり、音楽に動きが合わないことも多々あり見ていられなかったしかし、大きな拍手があがり、花までもらっていたのには全く納得できないみなが知っている古典を踊り、かわいければ拍手されるなんて不公平だ

飛んで、回って、わかり易く、明るい古典には大きな拍手、飛ばずに、変な動きで、難解な、暗いコンテンポラリーには少ない拍手という傾向が見られたが、これではコンテンポラリーを踊ったダンサーがかわいそうだ中東風の不思議なダンスを魅せてくれたバディア、ド=バナもそうだが、クチュルク、ミハリョフのペアーはこのメンバーの中では実力が秀でているに拍手が少なく、かわいそうだったこのペアーのためにマリヤ・プリセツカヤ国際バレエ・コンクール向けに書かれ、そこで1位該当者なしの2位、3位をそれぞれが受賞したという得意の”カルメン”は本当に素晴らしかったが、その前に踊った前述のようにミスを連発していたジルベールとパケットペア(パケットは素晴らしかったが)に対する拍手の半分もなかったこれにはひょうきんな仕草で観衆をわかせるミハリョフも、相当むっとした顔をしていた最後の全員でのカーテンコールでクチュルクが他の女性ダンサーよりも前列にでてアピールしたり、男性ダンサー勢ぞろいのダンスシーンで小柄なミハリョフが張り切って、長身でジャンプ力のあるコルプより高く飛んでいたのも、自分たちは他のメンバーよりも格が上だというアピールをしているようで、本当に申し訳なかった

古典はもちろん、コンテンポラリーから果てはフラメンコからタンゴまで、非常にヴァラエティーに富んだ内容で、休憩もはさんで何と、3時間15分、十分堪能できた来年の”バヤデルカ”でルジマトフの踊りにまた出会えるのが、非常に楽しみだ。ガラとはまた違った素晴らしさを味あわせてくれることだろう


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