2005年08月07日

写真家ブルース・ウェーバー −ファッション写真だけどアートー

burutusブルータス最新号のテーマはブルース・ウェーバー僕のもっとも尊敬するフォトグラファー、写真集も5,6冊は持っている。一人の写真家を特集しちゃうんだからブルータスは流石だ

ブルース・ウェーバーの写真の特徴は1.モノクロ、2.カルバン・クラインのキャンペーンシリーズで有名になるなど、ファッション・フォトグラフィーが基本、3.セレブのポートレイトも多いが、無名の人のポートレイトも多い、4.女性よりも男性のポートレイトに秀作が多い、5.ファッション写真だがアート性があり、他の写真家と差別化される、6.犬の写真も多い、といったところだろうか?

そのかっこよすぎる作品からメイプルソープのような細身で、おしゃれで、かっこよい人物を勝手にを想像していたのだが、ブルースは写真のような人のいいおじさんって感じ最初にブルースの写真を見たときはその作品とのギャップに相当驚いた

最初に購入したブルースの写真集”オ・リオ・デ・ジャネイロ”はまさに衝撃的だったリオを舞台に繰り広げられる彼独自の世界。”ああ、なるほど”とあるとき気づいたのだが、PRIDEで有名になったグレイシー一族の写真が多く収められている女性がダンスをするように男性に投げを打っているシーン、ヒクソンが赤ん坊を宙に放り投げ、もう一人が受け止めようとしているシーンなど、現代では考えられないシーンで一杯だ一番好きなのは見開きの、投げられたボールをジャンプして口でキャッチする犬の写真、その躍動感は実際に見ていただかないと実感できないだろうほとんどの写真がモノクロだが、赤のカラーフィルターを装着したような、赤黒写真とでもいうべきものもいくつか収められ、それがものすごくかっこよく、その頃、自分のコンタックスに赤フィルターをつけて撮影したりしたものだ

ブルースの写真集では男性ポートレイトに秀作が多いのだが、彼には悪いが当然女性の写真の方が好きだ。他には”ハウス・イズ・ナット・ア・ホーム”のインテリアや犬の写真など、良き時代のアメリカを思い起こしてくれる叙情的な写真がすばらしいと思う

コーネルに留学していた頃、その後の数年間は相当アートインクラインドしていたので、日本でも海外でも写真集をよく購入していた。ブルースの写真集とかものすごーく重いんだけど、出張やバケーションのたびに相当買い込んでいた。それから10年、今は写真集を買うこともほとんどなくなってしまったというわけで、1997年以降の作品は残念ながら1冊ももっていない今回、ブルータスを見て、驚いた。14冊も出ているんだ最近またアートへの興味もわいてきたし、写真を撮りたいという欲求も少しは出てきたので(写真はいいかげんにとると、構図がよくてもまったく心を打たない写真になってしまうので、情熱が必要)ブルースの写真集購入してみます問題は売っているかだけど(少なくとも昔はすぐ売り切れた、ブルータスによると”オ・リオ・デ・ジャネイロ”の保存がよいものは$2000もするらしい

ブルータスによると、9月からシネマ・ライズでブルースの新作映画が公開されるということだ。”トゥルーへの手紙”というその映画は愛犬トゥルーに宛てた手紙という形式のドキュメンタリーらしい。写真好きな人も、愛犬家の方も是非どうぞ、きっとおすすめです9月半ばには表参道の旧紀伊国屋跡地で1ヶ月限定のショップもオープン、写真展も開かれるそうです、こっちはマストかも


cornell5553 at 19:06│Comments(0)TrackBack(0)美術評論 

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