2005年08月02日

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐-人の二面性を描くー

star warsスター・ウォーズ エピソード3、行ってきましたようやく全ての謎解きができた感じで満足ですダース・ベイダーの呼吸音はこうやって生まれたんだーとか。以下気付いたことをあげていきます。

まず、アレキサンダーと違い、なぜスター・ウォーズがこんなにアメリカで受け入れられているかも今回はじめて気づきました共和国=民主主義=善=ジェダイ=アメリカで、帝国=独裁主義・共産主義=悪=シス=ソ連(第1作公開時は冷戦真っ最中)という非常に分かりやすい話だったんですねオリバー・ストーンはアレキサンダーを独裁者を倒す民主主義の体現者として描かずに、独裁者に変貌していく、母国の貴族の娘よりも異教徒の娘と結婚する裏切り者として描いたため、保守派から敬遠されたわけですが、ルーカスは商売がうまいんだなーと感心してしまいました

次に気付いたのが皇帝の政治家としての偉大さです。最初に公開されたスター・ウォーズはエピソード4で、独裁者である皇帝が率いる強大な悪の帝国に、自由と民主主義を求める共和国再興をもくろむ善の同盟軍が闘いを挑むというものでした。帝国が初めからあって皇帝は初めから偉いという前提で見ていたので、皇帝の偉大さは分かりませんでした。しかし、実は共和国により平和の時代が長く続いていた時代を耐え忍び、ダークサイドに陥りがちの人間の欲望をうまく操り、ついには帝国を築きあげたわけです。皇帝パルパティーンは稀代の名政治家といえるでしょう

シリーズの深みも理解できました。このエピソード3で終結してしまうと悲惨な話ですし、エピソード4から6だけ見ていると、ただの薄っぺらい善が悪に勝つよくあるパターンのアメリカ映画です。このスターウォーズシリーズが素晴らしいのは、人間には強さと弱さ、善と悪の両面があることを描いている、しかし、人間は基本的には強く、そして善であるという希望の物語となっていることでしょう

人間は弱く、一度安定した生活を手に入れても、さらなる権力を浴して腐敗することもある、しかし基本的には善であり、悪があまりに蔓延ると悪を倒すために立ち上がり、あの弱かった人間とは同一人物とは思えない強さを発揮する共和国が滅び、帝国が生まれるが、あの強大な帝国が弱小な同盟軍により最後には滅ぶ、また、アナキンはダークサイドに一度は落ちダース・ベイダーとなるが、最後には予想外に善の心を取り戻し、ルークを助ける最終的には善が勝つ、人間はやはり素晴らしいと思わせてくれる映画です

一番考えさせられ、気付かされたのは、やはりダークサイドに入る可能性の強い人を重要なポジションにつけてはいけないということでしょう。アナキンがダース・ベイダーになってしまう理由は1.愛するものを守りたいという純粋さ、2.夢から愛するものが死んでしまうという思い込みの強さ、3.愛するものの死を受け入れられない、達観ができない幼さ、4.愛するものひとりの命がその他大勢の人たちの命より大切という偏狭さなどが挙げられますが、そもそもアナキンをジェダイにしたこと自体が間違いだったわけです。能力が高い、戦闘能力の高いものが敵に寝返ってはしゃれにならないわけで、ハイリスク・ハイリターンすぎる選択だったわけではないでしょうか

弊社はローパフォーマーに優しい会社です。ローパーフォーマーでも会社とベクトルが合っていれば、少なくともプラスになりますからハイパフォーマーで、自己主張が強すぎる人で、会社とベクトルが合わなくなる可能性が高い人は、合わなくなったときは大きなマイナスのベクトルとして働いてしまいます。弊社だったらアナキンよりもR2D2を選ぶことでしょう

シリーズ3とシリーズ4の間を描くテレビシリーズが今から楽しみです


cornell5553 at 21:17│Comments(3)TrackBack(10)映画評論 

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1. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 -人の二面性を描く-  [ Relaxin−Stepper's Style ]   2005年08月03日 01:11
タイトルとそのまんまパクっちゃいました。 申し訳ございません・・・。 っというのも、 僕がよく読ませて頂いている某ネット広告社長のBlogに共感したから。 (Linkも貼ってます⇒MBAキーワード広告社長日記) まさにそのとおり!!本当に共感しました。 こない
2. スターウォーズ エピソード3/シスの復讐  [ Akira's VOICE ]   2005年08月03日 16:26
いろいろと不満はあるけれど,流石の映像美とアクションは見応え抜群。 ダースベイダーの黒いコスチュームが悲しみを誘い, タトゥイーンの夕陽に涙!
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この記事へのコメント

1. Posted by 映画三昧   2005年08月04日 06:40
TBどうもでした。
ダークサイド的な人間から、一言、付け加えさせて下さい。
象徴的な事実が一つ抜け落ちています。それは、ジェダイに
ダークサイドの親玉を倒すことはできなかった、ということ。
ダークサイドを殲滅できたのは、ダークサイドの実力者(アナキン)のみ、ダークサイド側の者にしかダークサイドの親玉は倒すことができなかった、ということも重要でしょう。調和をもたらす者とは、ダークサイド側の人間だ、という話はとても頷けるような気もしますが、いかがですか?
2. Posted by fujino   2005年08月04日 10:26
そうですね、ダークサイドとライトサイド(?)の両方を持っているから強いんですね
3. Posted by Moebon   2005年08月05日 01:37
TBありがとうございました。
やっぱり、性善説なのでしょうか。またしてもfijiさんに共感出来ること多し。(笑)

でも私はアナキンが、ただただ愛するものを守りたいという純粋さだけではなかったと、思えました。それが悲しさだった。
でも、それがきっと幼さなのでしょうか。

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