2005年08月01日

金太郎飴偏重社会から個性重視社会へー芝浦アイランド計画ー

sibaura 芝浦アイランド計画というプロジェクトが進行しているのをご存知だろうか?三井不動産などがJR田町駅の芝浦口からまっすぐ歩いて7,8分ほどの、旧海岸通りと海岸通りの間の埋立地で進めている巨大プロジェクトだ。49階建ての超高層住宅数棟にスーパー、医療クリニック、幼稚園・保育園、公園など約4000戸、10,000人の人が暮らす街を造ってしまおうという構想らしい

さらにこの芝浦地区と天王洲地区にハーバーを建設しようという構想を東京都が先月発表した恐らくこの芝浦アイランドのあたりにできるのではないか?レストランに高浜運河沿いに店を出す権利を与え、船でレストランに食事に行けるらしい

実は私もこのエリアに住んでいるのだが、シーカヤックか小型のモーターボートを買って、T.Y.ハーバーブルーワリーに船で行けたら面白いのにという話を友人によくしていた”よくそんな面白いことを考えるよね”って言われるだけで、あんまり相手にされなかったがモーターボートは家の前の運河につなぐと不法係留で都か国から文句を言われそうだが、カヤックは家のストーレージに入れておけばよいので、今でも真剣に考えているそこにこのハーバー計画のニュースであるハーバーが完成したら絶対に船を置こうと心に決めた休日は葉山の後輩のクルーザーに乗せてもらうとして、平日はうちの船でお台場まで飛ばして、レインボーブリッジとフジテレビを見ながらワインを飲めたら最高だろう家の周りにマンション建ちまくりで、もう家からレインボーブリッジ見えなくなったし

そういうわけで、昨日ユーフォリーヨットクラブの昔のメンバーとゴルフに行った際に、この芝浦アイランドとハーバー計画の話をして、モーターボート購入計画を持ちかけたその時、外資系投資銀行に勤めるひとりのメンバーが面白い話をしてくれた。彼と今ロンドンにいるメンバーが東大の都市工学学科に在籍中に、ゼミで取り上げられたのが、まさにこの芝浦アイランドプロジェクトだったそうだほとんどの学生が小規模住宅が密集する案を出してきた中で、そのロンドンにいるメンバーが超高層住宅プロジェクトを発表したそうだ。そして、ヨット好きの外資系投資銀行のメンバーはヨットハーバーがある街づくりを提案したそうだ。

残念ながら16,7年前、二人の意見は両方とも一笑にふされてしまったそうだその二人の少数意見が16,7年後の現在まさに現実化しようとしている反面、ほとんどの学生の意見である小規模住宅が密集する街づくりはブループリントで終わってしまった

1980年代終わりごろの日本は、個性的な人物や意見は敬遠され、組織で皆と同じように行動することが好まれる時代だった。街を走っている車も白の四角い車体のセダンばかりだった私は朱色のVWシロッコに乗っていたが、なんで同じ値段だったら白いBMWの318にしなかったんだとよく聞かれたものだ

2005年、日本も世界標準に近づき、ようやく個性が重視される時代になった。今まで肩身が狭かった我々の時代だちょっと早く生まれすぎちゃったけど、最近は楽しいです


cornell5553 at 21:58│Comments(2)TrackBack(0)社会評論 

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この記事へのコメント

1. Posted by じゅ   2005年08月01日 22:21
エキサイトとニフティモバイルへの広告提供やりましたね。
2. Posted by 藤野   2005年08月02日 11:18
ありがとうございます!!

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