2005年07月12日

ECMレーベルの至福ーインテリ向け癒し系ジャズー

tabula rasaECMレーベルとの付き合いは高校時代に遡る。ECMに”入門”したきっかけはキース・ジャレットケルン・コンサートやソロ・コンサートをみんなで聴いていたブルーノートやプレステージとは異なる独自の音色に衝撃を覚えた友人がコルトレーンやドルフィーなど主としてアメリカジャズを聴いている中、ひとりECM、ヨーロピアン・ジャズにはまりこんでいったジャズ好きからすれば邪道であろうというか、その頃からジャズも聴いていたが、ロックもクラシックも相当聴いていたので、ジャズ好きからすればその時点で×だろう

キース・ジャレットから派生して聴くようになったのがヤン・ガルバレク名盤”マイソング”で聴ける泣くようなサックスに心を奪われ、それ以来最も好きなミュージシャンの一人となった彼はそのようなバラードも得意だが”北欧のコルトレーン”と呼ばれているようにラルフ・タウナーとのアルバム”ソルスティス”などではその吼えるような音色も十分堪能できるヤンは3年ほどまえにグレゴリオ聖歌を歌うようなコーラスグループと来日、その時のコンサートに2度でかけた。もちろん素晴らしかったが、やはりジャズを演奏するヤンを聴きたかったのが本音だ

上記の例のようにECMのミュージシャンはお互いのリーダーアルバムで共演しているので、”あのアルバムのミュージシャンが、ここでも演奏している”といった発見が楽しみキース、ヤン、ラルフ、そしてパット・メセニー、チャーリー・ヘイデン、エグベルト・ジスモンチ、ナナ・ヴァスコンセロスなどはお互い共演しているはずだ

最近文化的な生活をするようになったのと、癒しが必要になったのと二つの理由で、再びECMを聴きたくなってきた。その時出あったのがECMの幸せ。というサイト訪れれば一幸斉さんの批評は信頼できるとすぐ分かるここで紹介されていたアリルド・アンデルセンの”ザ・トライアングル”、”エレクトラ”、ヤコブ・ヤングの”イブニング・フォールズ”は全て素晴らしかった”イブニング・フォールズ”でのドラマー、ヨン・クリステンセンとの20年ぶりの”再会”も感慨深かった一幸斉さん、ありがとう

ヤン、アリルド、ヤコブ、ヨンは全てノルウェー人ノルウェー人のジャズ・ミュージシャンの演奏力、曲への理解、洞察力は申し分ない非常に深みのある、知的な演奏を繰り広げてくれる。今度はECMの幸せ。で紹介されている、やはりノルウェー人のトルド・グスタフセンのアルバムを買ってみよう

ECMから1枚を選ぶのは至難の技だが、トップの写真を選ぶ際に考えに、考えてとりあげたのが、写真のARVO PARTの”タブラ・ラッサ”。これはロンドン留学時代、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート出身の画家の家で出あった1枚ジャズではなく、エストニア生まれの作曲家ARVO PARTによる現代音楽。演奏者はキース・ジャレットとギドン・クレメールなど東ドイツやロシアの絵画もそうだが、西洋の退廃的なな文化圏では生まれ得ない、抑圧された世界でのみ生まれうるこのARVO PARTの深遠な音楽を聴いたときの第一印象は”この現代にこのような曲を作曲できる人がいるのか”という衝撃だった二人の演奏ももちろん非の打ち所がないこうした世に埋もれていた素晴らしい音楽を、商業的に成功できるかわからないというリスクおかしてまで世間に問うところが、このレーベルの創始者マンフレート・アイヒャーの素晴らしいところだ

この”タブラ・ラッサ”は非常に重いので万人向けではないが、他のアルバムは”涼しい”ジャズなので、これからの季節に合ってます。癒し効果もあるので、是非聴いてみてください


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2. Witchi-Tai-To (Jan Garbarek with Bobo Stenson)  [ 楽しい音楽を聴く♪ ]   2005年12月12日 08:25
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この記事へのコメント

1. Posted by 一幸斉(長谷川)   2005年07月19日 09:40
藤野さん、はじめまして。「ECMの幸せ」の一幸斉(長谷川)でございます。ご挨拶が大変遅くなりまして申し訳ございません。以前にも「In Praise of Dreams」Jan Garbarekへのコメントを頂き、この度は「ECMの幸せ」のご評価・紹介を頂く記事をご掲載くださいまして誠に有難うございます。7月前半は盂蘭盆会等の仏事が重なり、藤野さんへのご返事が遅くれ、当blogも未更新でありましたことを、お詫び申し上げます。今後とも「ECMの幸せ」のご愛顧を宜しくお願い申し上げます。
追伸。「Tabula rasa / Arvo Pärt」は、私も大好きな作品です。たしかに万人向けではないですが、この作品の素晴しさを感じれるか否かは、ECMの醍醐味を堪能する上で重要なポイントとなるでしょう。私方で開設している「ECM試聴コーナー」にもこの作品をスタンバイしております。
2. Posted by 藤野   2005年07月20日 11:38
一幸斉さん、はじめまして。こちらこそありがとうございます。ECMファンが増えるといいですね。
3. Posted by invs   2007年07月25日 14:40
ヤコブ・ヤング・グループ来日公演が決まりました。ヨン・クリステンセンがフィーチャーされます。
  
4. Posted by 大阪人   2008年09月28日 08:39
arvo partはもう現代音楽の最高峰みたいな感じの人になってしまった気がしますが、ECMが発掘してきたのかなと思うと凄いですね。

Spiegel im Spiegelが一番眠気を誘ってくれて好きです。
これ以上シンプルな曲は存在しない!と言い切れます。
5. Posted by 無料サンプル動画   2011年06月25日 01:49
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