2005年06月27日

ファンホ・ドミンゲスーメセニー、アミーゴに匹敵?ー

ファンホ・ドミンゲス先日ファンホ・ドミンゲスのコンサートに行ったのは、本当に偶然。ラテン音楽雑誌の”ラテーナ”のサイトを見ていたら、彼のコンサートが宣伝されていた。大好きなピアソラを弾くというのと、そのただ者ではなさそうな風貌からチケットを衝動買いしたそういうわけでCDも聴いたことがなく、何の予備知識もなしに、草月ホールにでかけた。

聴衆はかなり普通じゃない。スーツを着ている人などほとんど皆無。草月流に関係がある人なのか、アーティスト風の方が多い。みんなどんな仕事してるんだろうっていう感じだった

最初の3曲はピアソラではなく、20世紀初頭の古いタンゴ作品だそうで、今いるのは日本ではなく、アルゼンチンかという錯覚に陥る。この時代のタンゴなんて日本で聞けるところなんてないだろうから、ちょっとした旅行気分だ。第一部の曲はすべて戦前のよき時代のアルゼンチンという雰囲気の曲で、ティーンズの頃によく連れて行かれた、全日本社交ダンス選手権のラテンの部でかかる曲のようで、懐かしかった

休憩をはさんだ第2部はいよいよピアソラあの暗い感じの不協和音が鳴り響く1本、または3本のギター(ベース)であのピアソラ5重奏団の厚い音を再現するなんて、なんという素晴らしいテクニックだろうテクニックも素晴らしいが、その感情表現も文句なし。かつてオーチャード・ホールで見たギドン・クレメールの”ビバルディとピアソラのエイト・シーズン”のリサイタルを上回る出来だ

ピアソラが父の死を悲しんで書いた”アディオス・ノニーノ”、”レヴィラード”などのピアソラ作品も素晴らしかったし、原曲が非常に軽い曲で聴く気にならないはずのショパンの小曲”英雄ポロネーズ”、”子犬のワルツ”、”華麗なワルツ”のメロディーは、ファンホの手にかかり、重みのある名曲として再現されていたパラグアイの名曲”カテドラル”にも感動させられた。

ホールはクールビズのためかかなり暑く、ジャケットを脱いで鑑賞していたが、ステージライトを浴びたファンホは紳士なのか、ジャケットを脱ごうとせず、かなり暑そうだった。それでも素晴らしいアンコールを2曲も聞かせてくれた。

ファンホのテクニック、表現力はパット・メセニー、ヴィセンテ・アミーゴに勝るとも劣らないと感じたサイン会は興味がないので並ばなかったが、CDは2枚買ってしまったお気に入りアーティストがまた増えた


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