2005年05月19日

検索連動型広告1000億円市場到達への道ーユーザー啓蒙編ー

おじさんキーワード広告市場をより早く1000億円市場にするための方策であるが、大きく分けて二つある。一つはユーザーの啓蒙、もう一つが広告主の啓蒙である。今回はユーザーをいかに啓蒙していくべきかについて述べてみたい。
 
ユーザーを啓蒙するにはどうするか?きわめて単純である。検索の楽しみに目覚めてもらうことである。”こんなことも検索できちゃうの?とかなればもうしめたものであるそのためにはどうするか?
 
第一は、検索をもっと日常生活に密着させることだろう日本よりインターネット、検索が普及している米国では、何かあったらとにかく検索である。この要望に応える為に、ポータルだけではなく、ニュースサイト、価格比較サイト、エンタメサイト、どのようなところにも検索窓がついている。旅行に行くときにはホテル、目的地の情報、病気にかかった時には病院情報、病気情報、そして患者の口コミネットワークといったように、何をするにもとにかく検索してもらう工夫が必要だ。検索すれば必要な情報が必ず手に入るということを、ユーザーに、特にコンピューター、インターネットに苦手意識のある中高年の方に理解していただくよう業界全体で働きかけていかねばならない
 
第二は、検索のレベルをあげてもらうことだ3年前にBTルックスマートに入社、ロンドン本社で研修を受けた際に非常に驚かされた”バリ 格安 夏休み”という3つのワードによる複合語を打ったところ、キーワード広告がずらーと表示されたからだ。日本では現在でもせいぜい2つのワードによる”夏休みのバリ島旅行”しか出てこない。日本では、例えばH.I.Sのサイトに行って東南アジアを選び、バリを選び、価格帯を選び、好みのサイトを見つける。次にJTB、近ツリなどに行って同じ事をする必要がある。非常に手間がかかるそれに対してイギリスでは羅列されたキーワード広告をクリックしていけば、バリ島の夏休みの安い案件のサブページに直接飛ぶので、あっという間に調べ物が終わる3年前のイギリスでは既に3つのワードの複合語を使いこなす人が大勢いるからこそ、広告も多く出ていたわけだ。3年後の現在の日本では、未だに2つのワードによる複合語も多くの人は使いこなしていない
 
先週の朝礼で東横線で通っている部下が、毎日、同じ時間に、同じ屋上の上で、赤いマントを着たおじさんがギターを引きながら歌を歌っているという話をしていた。ネットで探したら、そのおじさんの記事にいきつき、実は東横線で通勤する検索好きな人には知られた存在であることが分かったということだった。このおじさんを探すときのキーワードは”東横線 おじさん歌手”とか”東横線 ギター 屋上”とか”東横線 赤いマント”とか上記の太字下線のセンテンスに含まれたキーワードを組み合わせればよいわけだ。彼女の場合は検索なれしているから、そういったキーワードを組み合わせて検索できたわけだが、あまりインターネットになれていない部下に聞くと、”そうした複合語は思いつかないし、そんなので赤マントのおじさんにたどり着けるのか”と驚いていた。ネット以前の世界では、このおじさんがテレビやラジオにとりあげられない限りは、”あのおじさんは何だろう”で終わっていただろう、しかし検索すればこうした変なおじさんのこともすぐに分かってしまうのだ
 
いくら媒体側で複合語を提案しても、複合語のクリック数が少ないと、消化が少なくなり、広告主は効果がないのでやめてしまう。その結果、日本ではカバレージが上がらず、消化はビッグワードに集中してしまう。ビッグワードは既に売り切っているので、カバレージ増による消化増加は期待できなくなってきている。ワード数が増えないので、キーワード広告の売り上げも増えない。このワード数の違いが、前回のべた米国に比べて日本のキーワード広告が格段に小さい理由の主要因の一つだ
 
上記の同じ屋上の上で、赤いマントを着たおじさんがギターを引きながら歌を歌っている例のように、複合語での検索は、屋上、赤いマント、おじさん、ギター、歌手などのキーワードをスペースを使って組み合わせるだけのことだ。難しいわけではない。問題は多くの方は複合語検索の仕方をしらないだけだ。
 
まとめると、多くのユーザーにとって検索がもっと身近となり、病気になっても、旅行に行くときも、とにかく検索するようになるのが第一。ユーザーが複合語検索を使いこなせるようになるのが第二。そうなって検索の楽しさに目覚めてくれたらしめたもの。検索数も各段に増え、検索するワードも増えてカバレージが上がれば、キーワード広告の成長に弾みがつくだろう
 
業界全体での、ユーザーの啓蒙が求められている
 

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. 小泉さんには、アジア諸国の助言より・・・  [ 株式五月雨風雲記 人世ラッラッイ。思いつき一筋! ]   2005年05月26日 03:32
東アジア会議について考査しました。 トラックバックをお借りします。 宜しければ当方のトラックバックもお使い下さい。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔